震災から15年
阪神淡路大震災からもう15年が経ちます。昨夜も「神戸新聞社」を舞台にしたドラマが放映されていて当時を思い出していました。
その朝、神戸から距離のある当店でも大きな揺れに遭い、展示してあるお仏壇の大半が倒れてしまいました。当時、社屋3Fの住居もベットの上はまるでジェットコースターに乗せられているようでどうすることも出来ず、ただただ揺れの収まりを待ちました。何が起こったのかわからないまま時間が過ぎ、神戸の映像がTVで流れてはじめて事の重大さを知ることになります。
2日目、仲間たちと救援物資をトラックに積んで神戸に走りましたが、爆撃の跡のような光景、価値観が変わるような、信じられないほどに壊れたまちを目にしました。その日からは、救援物資の仕分け、炊き出し、倒壊建物のかたづけ等で震災地へ何度もでかけましたが、同時にお仏壇をお届けしたお客様への連絡や、倒れた仏壇の修理にも追われました。残念ながら中にはお家が倒壊してしまったお客様もいらっしゃいました。
「何か役に立ちたい」だれもが純粋にそう思っていたと思います。「みんなで助け合おう」そういう場面にも多々出会いました。「人とのつながりの大切さ」など、犠牲となられた方には申し訳ないのですが、ほんとにこの経験を通じて得るものが多かったように思います。
「災害を風化させてはいけない」とよくいわれます。しかし15年もたつと、日々の生活の中ではあまり思い出すこともありません。災害の大きさよりも、そこで自分が感じたことを忘れず残していきたいと思います。
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日々の出来事 | | 2010.01.17