疑問!葬儀演出
三途の川を無事渡るために…
先日叔母の葬儀があり、お通夜式に近くの葬儀ホールに参列してきました。祭壇がライトアップされ、進行に合わせてオレンジやパープルに照明の色が変わっていきます。朝日から夕焼けまで、まるで何かのショーを観ているようです。焼香が一通り終わり、僧侶の退席をお見送りをして終了。
と、本来はここで終わるはずなんですが引き続きナレーションが入り、いきなり三途の川の渡り方の説明がされました。
司会者「三途の川には3つの渡り方があり、罪の重いものは激流を渡り、それほど罪のないものは浅瀬を渡り、罪の無いものは橋を渡ります」
私(…室町時代以降は六文船に乗れるはずだけど…)
司会者「渡りきったところで着物をはがされ、その重さ(衣の濡れ具合)で地獄極楽が決まります」
私(だから棺おけに船賃の六文入れるんでしょ…)
司会者「おばあさんの衣のすそが濡れないよう、今から親族が1枚ずつ蓮の葉を棺おけに入れていきます」。音楽が流れてまた親族が順番に蓮の葉を入れていきます。
私(何これ? こんな儀式、今まで見たことない…)
最近の葬儀屋さんも過当競争であの手この手で他社との差別化をはかります。この演出もそのひとつでしょう。でも何かおかしくないですか? どこかの偉い高僧が考え始めたことならともかく、どうせ社長か社員かのアイデアで安易に企画されたものでしよう。その演出された台本にあたかも大切な儀式の一部であるかのように親族がのせられているようでなんとも解せぬ気分になりました。結婚式ならともかく葬儀は大切な家族を送る仏教儀式のはず。また土地土地にあわせた送り方もありますし、あまりにショー化しすぎるのはどうかと思いますが、いかがでしょうか?
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三途の川,
葬儀 | 2010.01.13