お仏像のこと

インド白檀 釈迦(福井)② お盆も終わりお店は平常通りの営業に戻っています。7月初よりの初盆のご用意から始まり約ひと月は店頭はたくさんのお客様で賑わいます。 そんな中、この夏は不思議にお仏像をお探しのお客様が重なりました。三面大黒像、老山白檀の釈迦、役行者像・・・どれもなかなか手に入りづらいものばかりです。「夢の中に出てこられたんです。。。こんな感じのお仏像はないですか?」とか、皆さんそれぞれに理由やこだわりを持たれて探されているようでした。 仏像といっても様々です。各宗派のご本尊等一般的なものは店頭に在庫があったりメーカー在庫も十分なので比較的簡単にご用意出来ますがそれ以外のものはそうはいきません。通常は3ヶ月程度製作期間を頂きお客様のご要望に合わせて国内の仏師さんや海外の仏像工房に依頼し製作することになります。 今回のようにすぐに手に入れたいお客様の場合はすでに彫り上げられたものを探し出さなければなりません。 日本国中の仏像工房やほとけ屋さん、それとうちと同じような仏具屋さん。永い年月作り上げてきたネットワークの見せ所です。今回も短時間ですべて揃えることが出来、お客様にはたいへん喜んで頂きました。 しかしながら、どうもそれは自分の力だけではなさそうなんです。 問い合わせの途中「そんなの在るわけがない。」と言われた仏も偶然見つかり、その仏はほんとになんの障害もなく自然とその方のもとに。 仏教の世界では、仏縁(ぶつえん)といって仏様とは深い縁(えにし)で結ばれているといわれます。そしてまた仏様により他人と縁が結ばれるともいわれます。私が仏を見つけ出したのではなくて、もともとその仏様はそのお客様の元でお祀りされる事が決まっていて私はそのお手伝いをしているだけのように思います。お客様がこのホームページを見られて、何かを感じご連絡いただくのもこの仏縁によるものなのでしょう。 そう思うと次のご依頼が楽しみになります。
category:日々の出来事  |  tags:  |  2015.08.16

pagetop