数珠のひみつ
本日、浄土宗用の数珠をお探しのご婦人からその形(仕立)の由来を尋ねられました。
そこには、おもしろい秘密があるのでお話ししましょう。
特に浄土宗用数珠は三万繰や六万繰と呼ばれ特殊な仕立をしています。実はこれは念仏を唱える為の簡易計算機なんです。法然上人の弟子の阿波介というものが考案したらしく40珠(又は27珠)の輪の珠を念仏を唱えるごとに一つずつ繰り、一周すれば、もう一方の27珠(又は20珠)の輪の珠を一つ繰ります。それが一周して今度は房に付いた10個の珠そしてもう一方の房の6個の珠というふうに順番に繰ると64800回=六万遍(又は34200回=三万遍)念仏を唱えた事になります。
ちょっと文章で書くとややこしいですが、カウンターの役目をしているんです。ですから、この浄土の数珠は「つまぐる」もので、「こすって」音を立てるのはNGということです。
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浄土宗 | 2009.06.16