アイヌの祈り

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自然世界遺産「知床」行ってきました。滞在したのはウトロ側、知床半島の左側で流氷着岸で削り取られた断崖が続きます。
知床五湖や森や山々、クマや鹿、キツネ、リスなど野生動物に出会いどっぷり自然に浸かる事が出来ました。

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でも今回知床を旅しようと思いったったのは、「アイヌ」民族の方と森を歩くツアーを見つけた事がきっかけでした。
先住民である彼らが大自然の中どんな信仰を持っていたのか、また守り続けているのかとても興味がありました。
仏教伝来以前は日本では神道に始まり、自然を神と崇拝する信仰が主でした。
それと同じようなものなのか、アイヌの方から森で直接学ぶ事が出来ました。

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ガイドをしてくれたのは彫刻をされているという早坂さんという方でした。
アイヌでは「カムイ」と呼ぶ神が存在します。
しかし私たちが知る神様とはちょっと違うようで、この地のすべてのものがカムイでそれぞれ役割をもってこの世にきたようです。
だから役割を終えればまた神の国に戻って行きます。
例えばヒグマも肉や毛皮等を与える役割でカムイの国から来て役割を終えると魂だけ帰っていきます。
「イオマンテ」という有名な祭りはそれを表したものだそうです。クマを殺し魂を送る儀式が野蛮に見えてアイヌ=野蛮民族とされた事もあったようです。
早坂さんは森に入る際に森に向かって自分の手のひらを広げて見せていました。
これは森に住むすべてのカムイに自分は何も危害を加えないことを知らせる為だそうです。
そこにアイヌの感謝と祈りを感じました。

桜島

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行ってみたかった鹿児島で雄大な桜島に感動しました。
朝日に染まる桜島、時間によっていろいろな表情を見せてくれます。
また見る場所によっても姿も変わり丸一日ずーと桜島を眺めていました。
鹿児島の人たちにとってなくてはならない大切なものなんだろうと実感しました。
ふるさとに誇りに思えるシンボリックなものがあるというのはとても素敵です。

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日本一の巨樹

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先日仕事で鹿児島にいった際、たまたま「日本一の巨樹」という道路案内板が目にとまり探して行ってみました。それは『蒲生(かもう)の大クス』と呼ばれる天然記念物らしく想像以上に太い幹を持つ楠木でさすがに日本一と呼べる巨樹でした。樹齢は千年を超えると推測され高さ30m、幹の周りはなんと24.22mもあります。
巨樹と言えば屋久島の縄文杉を思い出しますが、日本巨樹ランキングなるものを調べてみるとその縄文杉でも日本第16位(幹周:16.10m)でしたからこの楠の大きさは桁違いです。 (さらに…)

台北 行天宮

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台北に行かれた方の中には「行天宮」にまいられた方がいるかと思いますが、こちらは三国志の名将「関聖帝君」を祀る宗教寺院で毎日多くの信者を集めています。この「関聖帝君」はもとは劉備に使えた関羽という武将で、人格に優れ儒教倫理である「五倫八徳」を教えたことより民に愛され、後に武神となりお祀りされるようになりました。そしてこの信仰は華僑を通じて世界中に広まっていきます。

img_3611(中央の立派な髭をたくわえ赤い顔の方が関聖帝君)

商売の神としてご利益も高いと有名なので先日台北に行った際におまいりしてきました。

ちょうど法要が行われていて境内には溢れんばかりの多くの信者が集まり読経を唱えていました。中にブルーの作務衣を着た人たちがいて私のような観光客の世話を親切にやいてくれます。おまいりの仕方を教えてくれたり、お守りを持ってきてくれたり、聖門の弟子として徳をつんでいるのだそうです。
行天宮という空間の中で信仰の深さと境内にいっぱいになった人々の平安への願いに身を清められた気分でした。
ぜひ台北に行かれる際は訪れてみて下さい。

旭川デザインウイーク

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旭川と聞けば誰もが北海道産の高級家具をイメージされることと思います。旭川で明治時代に始まった家具作りは北海道の大自然がもつ豊富な木材を基礎に半世紀にわたり発展してきました。良質の材とすぐれた木工技術、それにまして抜群のデザイン性で今では日本のみならず世界でも有数の家具ブランドに成長しました。
お仏壇がモダン化しより身近な生活具となろうとしている今、この旭川家具が持つ技とデザインも必要となってきます。すでにお仏壇メーカー数社は旭川の家具工場でお仏壇の製作をはじめています。
イタリアのサローネ(見本市)と同じく旭川では毎年「ASAHIKAWA DESIGN WEEK」と称したイベントが行われます。旭川の高い木工技術を学ぶため、またカラヴィンカでの新しいお仏壇開発の参考にと見学に行ってきました。

人生初の旭川でしたのでついでに観光も少々、もちろん北海道の恵みも頂いてきました。
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