数え年と満年齢
年齢の計算の仕方に「数え年」というのがある事をご存知でしょうか?通常年齢は「満年齢」で表します。生まれて1年目の誕生日が1才、二年目が2才ですね。
ところがお位牌の裏に書かれる年齢はそれとは違う方法で計算されています。これを知らずにお寺さんから実際の故人の年齢より多い年を言われて戸惑ってしまうケースも多く見受けられます。先日、愛読している業界紙(宗教工芸新聞)さんにこれについての記事が掲載されていたので少しご紹介します。
「数え年」は、生まれた時を1才として年が変わると1才を加算するものです。
太陽暦の新年1月1日(太陰暦では日が変わります)を境にして1才足されます。例えば昨年2014年の10月13日に生まれた赤ちゃんは今日2015年2月25日はまだ4ヶ月ですが、数え年ではすでに2才となります。大晦日に生まれた赤ちゃんも翌日には2才ですね。
赤ちゃんがお腹にいる期間(10ヶ月と10日)を含めてという説もあるそうですがこれは違うようですし、単純に満年齢に1才足すことも間違いのようです。
あなたの数え年がいくつなのかわかりますか?
日本人は少なくとも明治時代以前はこの数え年で自分の年齢を計算していたものと思われます。明治6年から歴が太陽暦となりそれに伴って官告による満年齢の使用が通達があり皆が満年齢で数えるようになったようです。日本の伝統的な「数え年」文化も今では唯一亡くなった時だけに使われるだけとなっています。でも時が経てばお位牌の年齢も満何才と書かれる日が来るかも知れません。
少し残念な気もしますが、満年齢の方が少しでも若くなっていいかも。
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数え年 | 2015.02.25