吉野の千本桜
昨日天気が良かったので吉野山へ千本桜を観に出かけました。
約三万本の桜が咲き日本一の桜の名所と呼ばれる奈良県の吉野山ですが、こちらは宗教史的にもたいへん重要な場所です。国土の7割が山地の日本では古くから山は聖なる場所とし信仰の対象とされ、山伏や修験者といった山林修行者が数多く活動していました。その中で7世紀「役小角(えんのおづぬ)」がこの山に蔵王権現を本尊とする金峯山蔵王堂を開創し修験場を開きました。こうした日本古来の山岳信仰が神道、仏教、道教などと習合し、日本独自の宗教として発達をとげました。この吉野・大峯や和歌山県の熊野三山は山岳信仰の霊地とされ多くの信仰者を招いています。
この季節千本桜もみごとですし、歴史散策もふくめて一度足を運ばれてみては如何でしょうか。
category:
日々の出来事 | tags:
千本桜,
吉野山,
蔵王権現 | 2012.04.20