インド巡礼 ③

ヒンドゥー教聖地バラナシに着くとそこは埃と騒音と雑踏のすごい街でした。 インド国民の80%がヒンドゥーと言われていますから聖なるガンガー(ガンジス川)が流れるこの街がインドの人々にとっていかに特別な場所であるかという事がわかります。とにかく日に何万という信者がガンガーをめざし、またその巡礼者相手の商売人が半端ない数住んでいます。せまい路地には人も牛もヤギも犬もまったく同じレベルで生活しています。まさにThis is インド です。 到着後、夕刻にまずガンガーの岸で毎晩行うプジャという儀式を観にいきました。 儀式が始まるとインドちっくな音楽とお経、僧侶の振り回す香の煙と炎でその場は幻想的な雰囲気に一変します。会場を包み込む祈りにヒンドゥーでない私も引きづりこまれそうになります。興奮の一夜でした。 そして翌朝は日の出前にガンガーにいきボートに乗りこみます。 まずはバター油を燃やした灯明に祈りを込めボートからガンガーに流します。 ガンガーの朝日です。 ガンガーの岸では、朝日に礼拝し人々は沐浴をはじめます。女性はサリーを着たまま、男性はパンツ姿でした。あたまから水をかぶり口をゆすぎます。岸辺にある火葬場で焼いた遺体の骨や灰から動物の糞尿、洗濯やら様々な生活廃水が交じり合ってけしてきれいとはいえない水ですが、その沐浴の光景をみているとなぜかガンガーの水は清らかに感じます。沐浴まではいきませんがボートから水をすくい少し顔につけてみました。 ガンガーの様子はTVの映像や雑誌の写真で何度も見た事もあり想像出来ましたが、実際現地で心に感じたものは経験のない不思議なすがすがしさでした。ガンガーに来てよかったとあらためて思いました。
category:  |  tags:,   |  2011.11.21

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