平泉中尊寺
本日世界文化遺産に認定されました。この機会に奥州藤原氏の求めた浄土思想について少し勉強してみましょう。
阿弥陀如来に救いを求めた浄土思想といえばすぐに法然や親鸞をイメージしますが、その起源は1世紀のインドにおける「阿弥陀経」にさかのぼります。日本では10世紀の空也、天台宗の学僧源信を始祖と考えられています。この中尊寺金色堂が建立されたのは1124年ですからこの天台宗の浄土思想の流れだと想像されます。ちなみに法然が浄土宗を開いたのはその約50年後です。
「浄土」とは「仏国寺」のことで釈迦や阿弥陀、薬師等の如来や諸仏菩薩が住む仏の世界をいいます。私たちは死後、「天道」「人道」「修羅道」「畜生道」「餓鬼道」「地獄道」の六道を輪廻します。そこから解脱して「浄土」に行くことを願う信仰が浄土信仰です。
永い戦乱の世を生きた藤原清衡が平穏な世を願い浄土をつくろうとしたのがこの中尊寺金色堂だったのでしょう。
私はこの中尊寺にはまだ行ったことがありませんが、世界遺産登録されたこの機会にぜひ一度観ておきたいと思います。
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世界遺産,
中尊寺 | 2011.06.26