寺修復

寺院修復(3)

DSCF2074

まずは現存する箔とその下地を剥がす作業から始めます。過去の仕事がいい程この作業に手間がかかります。こちらも余程いい仕事をされていたらしく固くて固くて剥がれないと職人さんは嘆いてました。
そして過去の下地を落としきった後また新しい下地で木地を固める工程から中塗り-上塗りを経て金箔押しへ(写真は下地作業中)

DSCF2077

内陣と下陣を分ける朱柱も塗り替えましょう。錆漆で木地を補修。

寺院修復(2)

DSCF0505
後門とはご本尊様が置かれる須彌壇と呼ばれる台の真うしろ部分の壁面です。

CameraAwesomePhoto
こちらがご本尊と仏具をすべて移動させた内陣(ご本尊をお祀りする部屋)の正面の様子です。
ご覧いただけるでしょうか。正面に太い金柱が門のように二本立ち上部を虹梁(こうりょう)で結んでいます。この柱が後門柱(ごうもんばしら)と呼ばれ通常、柱と柱の間にも金紙が貼られます。数ヶ月後にこの部分が新しく生まれ変わります。
この仕事には、漆を塗って箔押しを担当する塗師、金紙を貼る表具師、巻下げ蒔絵をつくる蒔絵師と三つの伝統技術を持つ職人さんが関わります。

寺院修復(1)

DSCF0510 (修復前の本堂の様子:立派な本堂です。)

慶長3年(1598)といえば豊臣秀吉が死去した年、戦国時代から続く由緒ある「誓安寺」様が只今大修理中です。屋根の大修復より始まりようやくクライマックスの内陣修復作業に入りました。永年のご縁でその内陣工事の重要な後門を当社が担当させていただくこととなりました。なかなか一般の方がご覧になる機会もないと思うので完成までブログでご紹介出来たらと思います。

DSCF2068 (新しくなった本堂外観)
屋根の曲線の流れもすごく綺麗になりました。