印象に残る高額仏壇お求めのお客様は・・・

メーカーさんの企画で「今まで高額なお仏壇を買っていただいた時のエピソード」という投稿を募集していました。 ゜投稿いただいた方の中から1名さまに商品券を差し上げます!” どうもこの手のフレーズに弱く、さっそく過去を振り返ってひとりの印象に残るお客様とのエピソードを投稿することにしました。 以下投稿文です。 高額商品のお客様の中でも特に屋久杉仏壇(22号三方開き・約1800万)のお客様が印象的でした。 近くに本社を置く、とある企業の会長さんから電話が入り「ご相談したいことがあるので・・・」 そういえば先日奥様を亡くされたと聞いたのでおそらくお仏壇のお話がもらえるのではと急いでご訪問しました。 すると「君は屋久杉は詳しいですか?屋久杉の仏壇がほしいが造れますか?」 当時、屋久杉仏壇については、東京の展示会で見かけるとんでもなく高い仏壇という知識だけしかなく。(今は部材を寄せ集めたまがいものが安くありますが) そこは正直に「関東の方ではよく聞きますが、残念ながら私は今まで実際に扱った経験がないです。しかし、少しお時間をいただけるなら勉強してまいりますが。」と駄目もとで返答しました。 すると意外にも「では、一週間待ちますから勉強されたことを私に教えて下さい。」 すぐに東京に飛び、製造元を探し、そして一応の知識を得た後、屋久杉の木切れをいっぱいカバンに詰めて帰ってきました。 そして満を持して会長のもとへ・・・・・・後はご想像の通りです。 最後に会長に「どうしてこんな高額な仕事を知識のない私にまかせてくれたのですか?」と尋ねました。 「モノを売るときは出来るだけ遠くで売ってきなさい。そしてモノを買うときは出来るだけ近くで買いなさい。遠くで売れば高く売れます。近くで買えば高いことがあっても騙されることはありません。屋久杉仏壇のように適正な価格のわからないものは特にそうです。後はその相手を見抜くことですよ。」とおっしゃられました。さすがに大企業の創業者さん、名言でした。 *ちなみにその際、屋久杉仏壇の製作をお願いした東京の職人さんはあの石原裕次郎さんのお仏壇を造った方でした。
category:日々の出来事  |  tags:, ,   |  2009.09.19

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