死のビジネス

葬儀社が介護まではじめているという現実。 何度かこのブログの中で最近の葬儀についてお話してきましたが、先日すごいショックを受けました。 介護施設に入っている親戚のおじいさんが容態が悪いとの知らせ。早速母が様子を見に行くこととなりました。 病院名を聞き住所を調べる為インターネットのHPをみてびっくり、その病院はとある大手の葬儀ホールが経営していました。母が見舞いから帰り話を聞くと、そこはまるで高級ホテルのように豪華で病院といっても治療より介護から死を安らかにむかえるための施設、つまりホスピスのような場所のようです。病室のおじいさんはもう今日か明日にも臨終をむかえるという容態だったらしいのですが若い従業員らしき人が部屋を出入りしていて、看護士かと聞くとなんと葬儀の係りの人ということ。母もとても違和感を持って帰ってきました。   近年葬儀ホールは葬儀後その流れでお返しギフトや仏壇・位牌・墓等まで販売するという囲い込みビジネスで利益をあげていますが、まさか死ぬ前から囲い込むとは驚きです。確かに、ビジネスとして戦略的には良く考えられています。でも、人の死や家族の悲しみに関わるものなのでどうしても私にはその活動は餓鬼にしか見えません。本来、葬儀は故人を安らかに見送り家族や知人の様々な思いを寄せ合いお別れをする儀式です。それをお手伝いしてもらえる葬儀社の方は私たちにとってたいへんありがたい存在です。でも死を商品と考え自らの利益を優先にビジネスをされるようになればそれは「死の商人」になってしまうんじゃないでしょうか。みなさんはどう感じられますか?
category:日々の出来事  |  tags:,   |  2011.01.29

pagetop