不滅の法灯 (山寺)

伝教大師(最澄)が比叡山に灯した灯を立石寺に分けたものです。後に織田信長の焼打ちにあった延暦寺を再建したときには逆に立石寺から灯を分けました。この灯は「不滅の法灯」と呼ばれとても有名です。 1200年以上絶やすことなく守られてきた灯(ともしび)です。延暦寺と違いここでは拝観者が間近でその灯を観ることが出来ます。ご本尊前机の脇に低く吊るされた神前灯篭にその灯はともされていましたが、手の届く距離で意外に無防備なので消されてしまわないか逆に心配になるほどでした。本来は内陣での写真撮影は禁止されていますがお願いして特別に撮影を許可していただきました。 「不滅の法灯」を語るとき必ず登場するのは「油断大敵」のお話。 この灯を消さない為に僧侶達は毎日毎日油皿に油を注ぎます。油皿はそこそこの量が入るので毎日継ぎ足す必要がないのですが、不定期に足しているとついうっかり油を断ってしまう日があるかもしれません。つまりこれが「油断大敵」の語源です。
category:未分類  |  tags:,   |  2010.12.05

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