インド巡礼 ⑤


行くべき国だったインド

宗教という世界で商いをしている限りはいつかはそのルーツを見てこなくてはならないと思っていましたが、病気蔓延の不衛生で過酷な環境ということでその気にならず二の足を踏み続けてきました。しかしながら今回の旅では、仏教とその原点であるヒンドゥー教を肌で感じその絶対的な違いがわかったように思います。ヒンドゥーは彼らの生活に密着し、生活そのものです。だから祀る神様達は怒りや悲しみ、喜びといった人の気持ちに住むものばかり。ガンガーに死に場所を求め、そこに流してもらえればそこで輪廻が終わり苦しみから逃れられると信じています。かたや仏教はさらにその真理を求めます。精神的なもの、倫理的な教えを求めます。無というものへの追求からいったんストイックな小乗へ、そしてもういちど生活に戻り大乗へとひろがったのでしょう。
二つの宗教の聖地を同時に観れたことは大変よかったと思います。

ただし、ガンガーの朝日だけは宗教を超えたもっと大きな何かを感じました。あの光と温もりに包まれた時の幸福感は何だったんでしょうか。
機会があればぜひ一度インドを訪れてみて下さい。最後に普通の暮らしを撮った写真をいくつか載せておきます。


生活用水は井戸から、お風呂代わりに井戸水で体も洗っていました。


街角のチャイ屋さん。おいしかったですよ。


子供より大きい牛のウンチ、ウンチを踏まないで歩くことはむずかしいです。


村の朝です。


燃料にする牛糞を運んでいます。


最後にまたガンガー

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